宅配便を利用するとき、できるだけ送料を抑えたいと思うのは自然なことです。しかし「一番安い会社はどこか?」と考え始めると、かえって迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
実際のところ、送料は配送会社によって異なるだけでなく、荷物のサイズや重さ、送り先までの距離によっても変わります。そのため「ここが常に最安」とは言い切れません。
そこでこの記事では、会社ごとの単純な比較ではなく、「どんなケースならどう考えると安くなりやすいか」という視点で解説します。状況ごとに整理することで、自分の荷物に合った選び方がしやすくなります。
まず知っておきたい基本:送料は何で決まるのか
宅配便の送料は、主に次の要素で決まります。
一つ目はサイズです。荷物の縦・横・高さの合計によってサイズ区分が決まります。
二つ目は重さです。サイズが同じでも、重さによって料金が変わる場合があります。
三つ目は距離です。発送元と送り先の地域によって料金が異なります。
つまり、「小さい」「軽い」「近い」という条件がそろうほど、送料は安くなりやすい傾向があります。
ケース① 小さくて軽い荷物を送りたい場合
アクセサリーや薄手の衣類、小物類など、小さくて軽い荷物を送りたい場合は、通常の宅配便よりもポスト投函型サービスのほうが安くなることが多いです。
ポストに入るサイズであれば、対面配達ではない分、料金が抑えられています。ただし、その代わりに厚さや重さの制限が厳しい傾向があります。厚さが数センチを超えると利用できないケースがあるため、梱包後のサイズを必ず確認することが大切です。
無理に押し込んで厚みを減らそうとすると、返送されたり、トラブルになったりする可能性があります。小さい荷物ほど、サイズ確認が重要になります。
ケース② 60サイズ前後の荷物を送りたい場合
衣類や靴、小型家電など、いわゆる60サイズ程度の荷物を送りたい場合は、通常の宅配便と郵便系サービスのどちらを使うかで迷うことが多いです。
このサイズ帯は、各社が力を入れている区分でもあるため、料金差は大きくないこともあります。ただし、持ち込み割引や会員割引などを利用すると、数百円単位で差が出ることもあります。
また、コンビニ持ち込みや営業所持ち込みによって割引が適用されるケースもあります。集荷を利用すると便利ですが、割引がなくなる場合もあるため、急ぎでない場合は持ち込みを検討するのもひとつの方法です。
サイズがギリギリの場合は、無理に小さいサイズに収めようとせず、余裕を持たせるほうが結果的にトラブルを防げます。
ケース③ 重い荷物を送りたい場合
荷物が重い場合は、サイズよりも重量制限に注目する必要があります。
たとえば、本をまとめて送る場合などは、サイズは小さくても重さが増えることがあります。サービスによってはサイズ優先で料金が決まるものもあれば、重さが一定を超えると料金が変わるものもあります。
重い荷物の場合は、サイズ区分だけで判断せず、重量上限や追加料金の有無を確認しておくと安心です。見た目がコンパクトでも、実際には料金が上がるケースがあるため注意が必要です。
ケース④ 近距離か遠距離かで変わる場合
送料は距離によっても変わります。同じサイズ・重さでも、発送元と送り先の地域が近ければ安く、遠ければ高くなるのが一般的です。
そのため、近距離配送であれば大手宅配便でもそこまで料金差が出ないことがあります。一方で、遠距離になると差が広がる場合もあります。
ただし、定額料金のサービスを利用すれば、距離に関係なく同一料金になることもあります。送り先が遠い場合は、定額型サービスを検討するのも一つの方法です。
ケース⑤ とにかく安さを優先したい場合
とにかく安く送りたい場合は、「時間指定」「対面配達」「補償内容」などの条件を見直すこともポイントになります。
安いサービスほど、日時指定ができなかったり、補償が限定的だったりすることがあります。安さだけで選ぶと、万が一のトラブル時に困ることもあるため、荷物の内容によってはバランスを考えることが大切です。
高価なものや壊れやすいものは、多少送料が高くても補償がしっかりしているサービスを選ぶほうが安心です。
まとめ:最安は固定ではなく「状況」で決まる
宅配便を安く送るためには、「どの会社が一番安いか」を探すよりも、「自分の荷物はどのケースに当てはまるか」を考えるほうが失敗しにくくなります。
小さくて軽いならポスト投函型、60サイズ前後なら割引制度の確認、重い荷物なら重量制限の確認、遠距離なら定額型サービスの検討といったように、状況ごとに選ぶことが大切です。
送料はサイズ・重さ・距離で決まるという基本を押さえておけば、必要以上に迷うことはありません。
